時間帯予約制はクリニックにとって大変優れた予約管理法ですが、下記の質問をよく頂戴します。
①時間帯予約制の予約時間を守れなかったらクレームになる?
②患者が遅刻してきたら全体の進行が乱れる?
今日は②項の「患者が遅刻してきたら全体の進行が乱れる?」について30分6枠の時間帯予約制を前提にご説明いたします。
まず先に結論から。
患者が遅刻しても前後の時間帯がクロスオーバーしながら進行するため、
全体の進行ストーリーは崩れず効率的に進みます。
例えば、
現在時刻が 9:55 だとします。来院済みの5人の診察もすべて終了し、
下図の通り、現時点で1人の遅刻患者が居たとします。
予約時間帯 | 来院済み | 未来院 |
9:30~10:00 | 5人 | 1人 ←遅刻 |
10:00~10:30 | 3人 ←早く来院 | 3人 |
このとき、
既に次の予約時間(10:00~10:30)の患者3人が来院済みですので
この来院済みの患者さんを9:55の時点で少し早いですが診察室にお通しします。
最終的に予約時間(9:30~10:00)の患者さんが10:10に遅れて来院したとします。
この患者さんを次に案内します。
POINT
患者さんは予約時間までに受付を済ませていただくというルールを布きます。
少し早めに来る方、ちょうどの方、少し遅れてくる方、大分遅れてくる方。。。など様々ですが、良い具合にばらけて分散来院します。その結果、誰かが遅れても、誰かが早く来るという作用が相互に働き、クリニックの稼働を最大化します。
約90%の弊社ユーザーが「時間帯予約制」をご利用されています。上記問題は仕組みが自然に吸収してくれるためクリニックの現場では何も考えずに、来院済の患者さんのうち最も上に表示されている患者さんを次に診察室へ呼ぶ、、、というシンプルな考えで運営してもらえれば結構です。
一般的なセオリーを書いております。個々のクリニックによって事情は異なると思いますのでなにかお困りの際はお気軽にお問合せ下さい。