診療予約2015をご利用中のユーザーさんから以下のお問い合わせをいただきました。
「最近、毎日午後になると診療予約システムとのサーバー接続が頻繁に切れる。サーバー側に問題があるのではないでしょうか?」
サーバー側は快調に動作しておりますので、こういったケースの場合ユーザー環境側に問題ある事が多いため、さっそくクリニック専門のネットワーク構築&保守管理サービス「Clinic-Net」http://tech-design.jp/ さんに現地訪問していただいて調査をしていただきました。
調査結果:ネットワーク機器の熱暴走によるインターネット接続不良
熱暴走の原因
①階段室(倉庫)の中の弱電版にネットワーク機器が収納されていた。換気システムが無く室内はとても熱い。
②収納ボックスの中も整理されておらず、ぎっしりネットワーク機器が詰め込まれていた。熱を持った機器同士が隣接している。
③一般的なインターネット通信(予約・レントゲン画像送信)と光電話を使った業務用ビジネスフォンの通信が常時行われておりルーターに高い負荷がかかっていた。
④建物最上階がご自宅で、そこからお子さんが通常のインターネット、ゲーム、動画閲覧などをしている。
以上により、午前中は快適に動作しているが、階段室の室温が午後に向けて上昇し最終的に熱暴走が発生した。
☆ネットワークの設計ポリシーがなってない、、ひどい状況でした。
ネットワーク構築に精通している方であれば、ルーターは下図のような弱電ボックスに入れるべきではないことは常識ですし、上記③項のように高負荷な利用をする場合は相応のルーターを用意する必要がありますが、こちらのクリニックではNTTからレンタルしている一般的なルーターをそのまま利用されていました。これでは、通信が高負荷状態になりますと遅くなりますし、この設置方法では、、、熱を持って暴走もするわなぁぁーという状況でした。・・・・配線もひどいです。。
☆対策☆
・ルーター及び各種ネットワーク機器を、受付上の棚(オープンスペース)へ移設。
・NTTのルーターはルーターとしては利用せず、別途ルーターを用意してブリッジ接続しネットワークの性能を上げる。
・ご自宅の私用ネット通信からのウィルス感染リスクを回避するためネットワークセグメントを用途別に分けて医療用ネットワークをより強固に守る。
上記の他にもいくつかの対策をする予定ですが、これで問題は根本解決すると思います。
☆これから新規開業されるドクターの皆様へ☆
実は多くのクリニックでネットワーク構築のレベルが低いのです。これには理由があります、、、、
「ネットワーク構築の専門家が不在である」ためです。
開業時には、弱電業者さんが各医療機器メーカーと連携して配線工事をしたり、必要なネットワーク機器を用意して設置をしますが、、、弱電業者さんの多くは結局は”単なる配線業者”さんに過ぎず、運用を見据えた提案能力はございません。それだけではなく、各業者さんもネットワークの「責任分界点」を「当社はここまでしか判りません」という具合に明確に区切ってしまっているため、全体を掌握して管理するネットワーク管理者が不在の状態でネットワークが構築されていきます。その結果、本来あるべき姿とはかけ離れたネットワーク構築がツギハギのようにされていているのです。
先日、ある電子カルテを販売されている代理店の担当の方も言っていたのですが、納入後「1年くらい経つと連絡が取れなくなる弱電業者さんが多い(退職などが理由)」「弱電業者さんのネットワーク構築のレベルは低いと思う」と、、、明確にコメントされていました。しかしながら、そのことには目をつぶって納入されているのだそうです。(驚き!)
その理由は、、、、ネットワークの運用保守は手間がかかるしトラブル発生時は原因究明がとても大変なため、できることなら関わりたくない・・・というのが、各業者さんの本音だからです。そこに工数を割かれるくらいなら、生産性のある新規案件に時間を割きたいのだと思います。
と、、いうわけで。
これからネットワークを構築される予定のクリニックさんはぜひClinic-Netさんに(http://tech-design.jp/)相談してみてください!
本来あるべきネットワーク構築について、話しを聞いてみるだけでも価値はすごくあると思います。
弊社といたしましては・・・「診療予約システムのサーバーと接続できない」というサポートが減りますので、とても嬉しいのです。
キーワード:クリニック、ネットワーク、構築、運用、トラブル回避、インターネット
関連リンク:
クリニックネットワーク工事ドットコム
正しいネットワーク保守のすすめ。クリニック開業前なら特に注目!
クリニック専門のネットワーク構築&保守管理サービス「Clinic-Net」http://tech-design.jp/