小児科を2016年6月に開業されるK先生から「インターネットに接続できるようにLAN配線はどうしたらいいですか?」というお問い合わせをいただきました。
新規開業の場合、配線工事は内装業者さんの受け持ちです。弊社では、将来的に追加配線工事が発生しないように下記の通りご案内しております。
①院内すべての部屋にネット接続可能なLAN配線
②医療関連機器用の配線も同様にLAN配線
③不良、劣化による断線時のバックアップ用の予備線
・・・・都合3本を、ルーター設置個所から放射状に全室へ配線する。
ところが、、、念のために配線図を拝見させていただくと、処置室&院長室には予備線の予定が無かったり、スタッフルームへは配線予定が無かったりするケースが多く、K先生のクリニックも一部配線予定が無い箇所がありましたので配線を増やしていただくよう内装業者さんへお願いいたしました。
後から配線することももちろん可能ですが、開業後様々な医療機器が追加されたり配線が増設されている場合、どの配線がどの業者さんの管理であるか全くわからないカオス状態にあるクリニックさんもしばしばございます(汗)
全体を把握している方がいらっしゃらないんですよね。こうなってしまいますと把握目的の配線図作成コストが余計にかかってしまいますので、当社の場合もこういうケースの場合は既存配線環境を利用せずに、新たに配線するという方法を取ります。実はこの連鎖が院内のネットワークをどんどんわかりにくくしていきます。
先日、配線工事を承ったクリニックさんでは配線図を紛失されていらっしゃいました。既存の配線で余っていそうなケーブルが複数ありましたが、どのケーブルがどの部屋とつながっているかわからなかったのと、調べようにも各医療機器(レントゲン、MRIの操作機器)の設置の関係でLANのパネルへのアプローチができず詳細を確認することが全くできませんでしたので、隠蔽配線はあきらめてケーブルモールを使った露出配線とさせていただきました。
というわけで、院内のLAN配線は初めが肝心です。
・配線図&機器構成図は絶対に無くさない
・後からLAN回路に追加の機器を接続する場合は導入業者さんに配線図&機器構成図を必ず更新して提出してもらう
・すべてのLANケーブルにタグをつけて配線図&機器構成図にもタグ情報を管理する
・すべてのLANコネクターにタグをつけて配線図&機器構成図にもタグ情報を管理する
このことさえ、守っていただけば後々とても楽になります。
予約システムをご利用中の方、そうでない方、その予定が今のところ無くても結構です。お気軽に森川までお問い合わせください。
この下の写真のようにネットワーク機器を設置できれば後々困ることはありません!
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