受付業務の省力化・予約管理の効率化

やまだこどもクリニック 「ひとりで導入できる簡単なソフトウエアというのは本当でした」-導入事例-

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2013年4月木更津市に開業した「やまだこどもクリニック」の山田慎一先生は、地域医療に貢献したいという高い志を掲げ「子育で不安を感じているご家族に、医療サービスとの正しい付き合い方」を説くセミナーを定期的に開催し人気を博している。将来的に、乳幼児や障害児・者、高齢者などを在宅でケアしている家族を癒すため一時的にケアを代替し、リフレッシュを図ってもらう「レスパイトケア」の専門施設を木更津市に設立したいと話す山田先生に今回の「新規開業」にかけた思いと「診療予約2013」についてお話しを伺ってきました。
やまだこどもクリニック 受付
やまだこどもクリニック 受付

Q1. いつ頃から開業を意識されていましたか?
 開業準備を始めたのは2012年の3月です。地域医療に地に足をついて貢献したいという想いがありましたので、いつかは開業したいという考えを持っていました。医療の基本は一人の患者さんと向き合うことだという思いがあったので、君津中央病院で小児外科医をしていた頃も直接患者さんとそのご両親と触れ合う機会が欲しくて、通常の小児科当直にも志願して出させていただいてきました。その経験は今に活きています。
Q2. 開業を意識して、準備したことは何ですか?
 何をしたらいいのか、何から着手すればいいのかまったく判らなかったので、開業支援をしてくれる会社に相談し、クリニックのコンセプトを決めてから、物件探しを始めました。
Q3. 開業準備中、先生ご自身が一番苦労したなということは何ですか?
 すべての決定事項を自分でしなければならない、ということが初めは大変でした。僕は開業準備に約1年かけたのですが、物件の選定に始まり、医療機器、レセコン、電子カルテ、診療予約システム、他、どんなに小さなこともすべて自分で決めていくということが求められました。

診療予約システム 取材フォト 山田慎一医師
▲山田院長

Q4. 先生のライフワークに今回の開業は「小児救急を守る」という理念に結びつくものだと思いますが、君津中央病院勤務時代となにか変ったことはありますか?
 本質的にはなにも変わっていません。ただ、小児外科の頃は外科医であることが基本だったので「熱発」の患者さんを担当することは基本的にありませんでしたから、仕事の範囲が変わったことは間違いありません。
Q5. 開業して嬉しかったこと、良かったことは何ですか?
 先日、診させていただいたご兄弟が病院へ行くほどの大した病気でもないのにお母さんに連れられて来院されたんです。「この子たち、山田先生のことが大好きで、ちょっと風邪ひいてるけど、山田先生のところに行く?、、と聞いたら、行く!と言うので連れてきちゃいました」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったです。
診療予約システム 取材フォト やまだこどもクリニック 待合室1
▲開放的な待合室にはキッズコーナーも
【きっかけ】「診療予約2013」をお知りになったきっかけは?
 インターネット検索です。結構いろいろなメーカーのホームページを1時間くらいかけて比較検討しました。
【検討中】「診療予約2013」の印象はいかがでしたか?
 導入費0円は魅力でした。でも、安かろう悪かろうではないか?という心配がありましたが、「診療予約2013」はその価格の根拠をホームページにきちんと記載していて、もしこれが本当ならソフトとサービスに自信があるからなのだろうなと思い興味を持ちました。「おや?この会社、何か違うぞ」って思いました。
【検討中】診療予約2013以外の製品は検討されましたか?
 御社とは別に2社お話を伺いました。業界では有名なソフトでしたが、どちらも僕にはピンと来ませんでした。1社は高機能だが高すぎて、もう1社は導入費が高い割に機能が足りませんでした。
【検討中】導入を決意するまでの過程はいかがでしたか、不安などはありましたか?
 不安はありました。『簡単で分かりやすいソフトだから、自分で導入してください。その代り導入費0円にします。』という御社のコンセプト通り自分一人で導入することが果たして本当にできるか心配でしたが、出来ました。
【検討中】初期設定はいかがでしたか?
 「スケジュール設定」には少しだけ苦労しましたが、それ以外の設定で困ることはありませんでした。理解して思うのですが、週間スケジュールを作成し、1か月のスケジュールにコピーして貼り付ける設定は直感的で便利だと思います。また、不定期にお休みや診療時間に変更が生じるときの変更がとても簡単なのもいいですね。予約システムで一番設定が大変そうなスケジュール設定の画面の作りは、なかなかいいところに着地していると思いました。
▲スケジュール設定画面 
上段で作成した「一週間スケジュール」を下段の「一か月スケジュールに」一括貼り付けできる

【意思決定】メディカルフォレストにお願いしようと決めたのは?

 必要な機能が十分備わっていることはもちろんですが、疑問や不安に思ったことへのご説明がわかりやすく納得のいくものだったからです。当院は基本的に「順番待ち制」のクリニックで、健診や予防接種などは「時間指定予約制」で別枠管理しています。僕ははじめ、順番待ち中のご家族向けに受付番号を「院内でモニター表示」させたいと考えていました。
でも、「診療予約2013」にはその機能がなく、御社は「院内モニターは必要ない」とおっしゃいました。その理由を伺うと、、、
①患者さんは来院前に携帯電話で待ち順や待ち時間を確認して直前に来院する。
②必要があれば随時自分の携帯電話で確認すればいい。
③「院内モニター」を設置すれば、受付表を印字して配布する運用が必須となり、コストも業務も増え、それに見合ったメリットが本質的に無い。
という考え方に素直に納得できたのです。
レセコン連動もできたら便利だと思っていましたが、連動できなくて大変なのは新患の多いこの時期だけであって、落ち着けばデータエントリーが大変と思うことはないという説明にも納得しました。

【意思決定】レセコン連動・電子カルテ連動できない件ついても話題にあがりましたね。
 当院でレセコン・電子カルテ連動していないシステムは御社の予約システムだけですよ(笑)でも、森川さんの説明に僕は納得していて、大変なのは新患の多いこの時期だけであって、落ち着けばデータエントリーが大変と思うことはないはずです。
【導入過程】意思決定から運用開始までのプロセスはいかがでしたか?よいところ、またはこれは直してほしかったなというところはありますか?
 特に問題ありませんでした。
【運用開始後】運用開始していかがですか?
 混雑解消に役立っています。混雑する日は9時に受付開始して10時半の時点で既に午前診療の枠がすべて埋まってしまうのですが。もし、予約システムが入っていなければ待合室に患者さんとそのご家族が殺到しているということになりますよね。すごいなと、思ったのは10時4分から診察開始予定の患者さんが10時00分に来院し待ち時間僅か4分で診察を受けてお帰りになる方がいらっしゃった時です(笑)。
診療予約システム 中央モニタで予約管理
▲受付に設置されたパソコン 中央モニタで予約管理

【運用開始後】スタッフさん、患者さんからの評判は?
 患者さんからは喜ばれていると思います。スタッフからは初めのうち、「レセコンと連動しないのか?」と言われたことがありましたが、新患の多い今の時期だけの問題だと思っていますし、始めてしまえば慣れてしまうもので、特に大きな問題なく使っています。
【運用開始後】運用開始してからのメディカルフォレストの印象はいかがですか?よいところ、またはこれは直してほしかったなというところはありますか?
 直してほしいところなんて、ありません。だって、御社の対応はいつも、ものすごく早いじゃないですか。
【お薦めできる】ソフトウエアでしょうか?
 はい。特に、新規開業時から使い始めてよかったと思っています。開業1か月目で来院患者の40%以上 の方がネットから受付してくれるようになりました。開業当初は通常よりも業務負荷が高くなりますので、診療予約システムの導入効果で、受付業務の省力化や、院内の混雑を減らすことができますよね。これにより、開業当初の忙しい時期にスタッフにも少し余裕ができたと思います。 今後独立開業する先生にもぜひ薦めたいと思います。
Q7. 開業後ひと段落されたら、次に目指したいことはありますか?
 開業にあたり、僕が周りにずっと言い続けてきた「レスパイトケア」のできる施設を木更津市に造りたいと思っています。自分一人の力では絶対に無理だということも理解していますから、まずは医業の面で地に足をつけ、行政や医師会の仲間たちとも関わりながら実現可能性を少しでも高めてゆけるように準備を始めてゆきたいと思います。
Q8. これから開業される方にアドバイスはありますか?クリニック経営に必要なスキルまたは要素などがありましたら教えてください。
 患者さんは、医師に言えないことを、看護師や事務スタッフには言っています。そのことを認識して、できれば患者さんから直接言ってもらえる関係性を構築する努力が常に必要だと思います。
<インタビューを終えて>
「 “納得するまで丁寧に説明する医療”を提供したい、そのためには患者さんをお待たせすることもある。僕はそういうスタイルの医師であり、患者さんのご家族からもそう理解してもらえたら嬉しい。」そう語る先生の眼には自信が満ち溢れていらっしゃいました。
「 “させてください”とお願いしたのは僕の方からだからお金は要らないんです」と、ライフワークとして続けている講演活動が、実はすべて無償提供であるということに驚きました。山田先生はもっと先を見据えており、ご自身の医療との関わりをずっと大きいものとして捉えていらっしゃる姿勢がそこにありました。木更津市に第一号のレスパイトケア施設ができる日もそう遠くはない、そんな気がしました。
やまだこどもクリニック 山田慎一院長と森川崇行
▲山田院長と筆者

 診療予約システム
<やまだこどもクリニックのホームページと、先生自身のブログのご案内>
■やまだこどもクリニック ホームページ URL: http://www.yamadakodomo-clinic.com/
■山田慎一先生 ブログ URL:http://yamadakodomo.blog.fc2.com/

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