診療予約システムの基本

典型的な予約運用の課題。 直列表記と並列表記の混在。

投稿日:

興味深い問い合わせをいただきました。

**********************
ニーズ:
内視鏡検査の予約と一般診療の予約を管理したい
点滴は30分~240分時間を要し、同時に5~10名の患者を取り扱う
採血やエコー検査もある。

規模:
3診、診察室×3、処置室×2、検査室×1

予約パターン:
完全予約制
**********************

典型的な・・・

 診療(ドクター)予約
   と
 検査予約
     ・・・が混在する、中規模クリニックです。

この二つは性格が異なります。
・・・そして、この問題を解決したいというお問合せでした。

紙の予約表は自由度が高く、この性格の異なる二つの予約を同時に1枚の紙で管理可能なのですが、
診療予約システムともなると、そうもゆきません。

当社では、この要件を上手にコントロールできます。
では、性格の違いについてまとめてみましょう。

 

       <直列処理と並列処理をシステムに混在させる>

①診療(ドクター)予約は同時に複数の患者を施術することができません。
ドクターは、体一つですので。患者さんを直列に処理してゆきます。

②一方検査や採血は検査技師や看護師が業務をアシストすることで
同時並行的に複数人処置することができます。
そして、検査の場合、器具の台数という制約事項がありますが、
基本的には患者さんを並列に処理してゆきます。

実は、この2つを実装するだけなら
直列のリストを並列に並べて予約を入力してゆけばいいことなのですが、
列が増えただけ予約表が横に長く伸びてしまい、使いにくいものになってしまいます。

それともう一つ問題があります。

 「枠を超えて予約をねじ込みたい」
・・・けれども、そのバッファーを用意する目的のためだけに、余分な列を増やすと予約表がものすごく見にくくなる。でも病院ではそういう「ねじ込み」が良く起こる。

と、、いうわけで、
従来システムにあるような、直列表記型予約システムでは
この問題がとても処理しにくいのです。

 

             <枠外の枠という新しい発想>
 さて、この見にくくなってしまう 「直列予約表の並列運用化」 ですが、
 どうしてこういうことが起こるのでしょうか?

これは、紙の情報量とパソコンの情報量とを比較したとき
圧倒的に紙の情報量の方が多いからなのです。
だから、それをそのままPCに置き換えても読みにくい。

病院予約システムでは・・・・
「できる限りシンプルに、必要な予約情報だけが表示されていること」
・・これが、当社のコンセプト。

そこで、当社の診療予約システムでは、「直列表記の良さと、並列表記の良さを抱き合わせた表示」を実現させるために「枠外の枠」という新しい発想を考案し、取り入れております。

でも、これだけでは足りません。
この機能と、「単位時間当たりの可能処理数」を設定することで、
直列表記で、並列表記の使い勝手を実現することに成功しました。

この機能の素晴らしさは、詳しく。
近日中に動画でご説明させていただきます。

今日はこのへんで。

 

#キーワード:診療予約システム、病院予約システム

-診療予約システムの基本

Copyright© これからの診療予約システムの話をしよう , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.