診療予約システムの基本

ご高齢の方が多いクリニックではシステム導入の意味は無い?? その②

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高齢者が多いクリニックにネット順番待ちシステムは意味が無いですか?

前回のエントリーでは、予約制のクリニックでよくある同様の質問についてコメントさせていただきました。

前回のまとめ
・70歳以上の患者さんはネット利用層ではないため、従来通り電話で予約をされるため、上記計算から除外して考える。
・高齢者のネット利用率は約67%と高く、仮に高齢者比率100%のクリニックの場合左記のとおり67%の方がネット利用をしていることになる。
・高齢者比率が50%のクリニックを想定した場合、全体平均で約80%の人がネットを利用している。

以上から、ご高齢の方が多いとしても利用率を確保できる可能性が高く診療予約システムの導入が検討に値することがわかりました。

では、受付順番制のクリニックではどうでしょうか?答えは、前回のエントリーと同じ理由で導入価値は十分にあると思います。そして、ネットから受付処理することができない患者さんは、従来通り直接クリニックに来院されます。これでいいのです。

大切なのは、待合室の混雑が少しでも解消されるということであって、来院患者のうち何割かがネット受付を利用することで目に見えて改善されます。利用できない人が何割か存在するから導入しない、という事ではないのです。

毎日50%の患者さんがネット順番待ちを利用したら?
毎日30%の患者さんがネット順番待ちを利用したら?

ちょっと大雑把な表現になってしまいますが、仮に30%の利用率でも、待合室の血の巡りが今よりも30%良くなるのですから、十分に利用価値のある仕組みなのです。

ネット予約システムが導入されるということは、従来の手運用の予約管理と排他的に混在不能であると思われたり、メール予約のような事実上メールのやり取りが必要な旧来の予約システムと混同されたりするケースがありますが、実はそうではなくて、紙の予約表がパソコンに置き換わることで、予約の提供形態にネットという要素が加わり、航空券の予約の様に空き枠に対してダイレクトに予約が入ってくる(あるいは順番待ちする)ようになるのです。

キーワード:高齢者,診療予約システム,病院,クリニック

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